あとがき
▼去年今年貫く棒の如きもの〈虚子〉。昨日までは去年、今日から今年です。
▼あけましておめでとうございます。
煤け色変らぬ鳩の去年今年 登四郎
鉄鈎に肉累々と去年今年 龍太
▼去年今年の虚子の旬以来、この季語が多く詠まれているといいます。この季語には時間的推移とそれにともなう心理的な影が投映されて、大変むつかしい季語ですね。
▼登四郎の去年今年には、あるがままの人生観に裏付けされた自然観照があります。
▼龍太の句には、現実の死とそれによって生かされているおのれをみつめ・平和への感謝を直感して、牛馬の肉のかたまりを透しての人生観でありましょう。いづれも去年今年という季語の本質がしっかりと働いています。
▼正月には多種多様な季語となる食物、行事等ありますので、一つ一つをじっくり見直して、先人の遺産を大切にしたいものです。
▼さてお正月ですが、唯の一日、一日でもありますので、自分のくらしのリズムを変えないように、お元気でおすごし下さい。
▼寿命まで身を養ふや餅重ね 榎本冬一郎
▼年の花講師の皆様、愛読者の皆様、今年もどうぞよろしく。
小島千架千

年の花 清規
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(年の花編集担当)
山崎ひさを・椎橋清翠・小内春邑子・小島千架子・宇都木水晶花・平澤幸子